カテゴリー別アーカイブ: 変化朝顔

「花開く江戸の園芸」展に行ってきました

130812
江戸東京博物館で開催中の「花開く江戸の園芸」展に行ってきました。
昨秋の緑化フェアTOKYOの浜離宮恩賜庭園会場で展示された「庭園都市 江戸・東京館」の内容をパワーアップさせた感じで、ぐいぐい江戸園芸の世界に惹き込まれました!

イギリスの植物学者、ロバート・フォーチュンが江戸時代に訪日した時に感じた花を愛でる日本の国民性に対する驚きからはじまり、将軍から庶民まで植物を生活や行事に欠かせないものとして取り入れていた様子、万年青や朝顔など武士が愛した奇品の数々、そこから発展していった江戸園芸三花(朝顔・花菖蒲・菊)と、どれもが美しい図版等によってストーリー作られていました。

中でも、なるほどーと思ったのは「第二章 普及する植木鉢と高まる園芸熱」で、「植木鉢」の普及が庶民へ園芸文化を広めていったという視点。
植木鉢は植物の運搬を容易にし、販売と栽培の両面からそれまでの園芸のありかたに大きな変化をもたらしていった。すなわち、植木鉢が植物の「販売」や「購入」を可能にし、それを契機に園芸植物が商品として(売るためのものとして)改良され、文化の発展につながったということだ。
お祭りや行事にも植木鉢が装飾ツールとして手軽に取り入れられたり、家の内外に陳列させたりして、より身近なものとして将軍から庶民にまで浸透していく様子が伝わってきました。

開館20周年を迎えた江戸東京博物館で、江戸時代の園芸文化を取り扱ったのは、意外にもこれが初めてなんだそうです。これからもっと江戸園芸や庭園について取り上げてもらえたらうれしいです。
・・・と望んでいる人はたっくさんいるはず!

変化朝顔が咲きました-2

7月23日に報告後、今朝で全部の種類の変化朝顔が咲きました!
柳葉青采咲牡丹
↑こちらがQ623の出物、お名前は、青抱柳葉 青采咲牡丹(たぶん…最初が葉の特徴、後ろが花の特徴)
繊細できれいー。一番のお気に入りです。

↓こちらがQ623の親木の青抱並葉 青筒白丸咲(再登場)。確かに色は一緒ですね。
130723

↓こちらがQ478の出物、黄握爪龍葉茶覆輪風鈴獅子咲牡丹 かな?自信ないな… ここまでくると、縮れすぎちゃって、大丈夫?枯れてない?みたいな感じです…
黄握爪龍葉茶覆輪風鈴獅子咲牡丹

↓こちらも同じくQ478。出物か親木か分からず…黄抱並葉 茶吹雪なのかな?「茶」とはいえ渋いピンクがすてきです。
獅子咲牡丹

↓7/23にはQ478の出物!って書いちゃったけど、親木だったのかな。黄抱並葉 覆輪丸咲?
130723-2

…拾い読みばっかりしているから、曖昧さ満載の報告でした(汗)

※「花開く江戸の園芸」に一番上の写真を送ったら早速アップされていました。

http://www.edo-engei.jp/asagao/

続々と集まっていて楽しすぎ!

変化朝顔が咲きました。

130723
7/7にご紹介した変化朝顔がついに咲きました。
一番咲きは一昨日の21日、Q623の親木でした。目の覚めるような青紫色。アサガオってこんなに美しかったっけ…と見入ってしまうほど。

130723-2
そして2番目に咲いたのは今朝、Q478の出物でした!!
バラのような八重のピンク色。

いやー感動的。
これから違う色・形の花が続々と咲くと思うと、毎朝が楽しみ。
息子の小学校から持って帰ってきた朝顔とともに観察続きの今年の夏。

変化朝顔育ててます。

今年の5月に知り合いから変化朝顔の種をいただいた。
朝顔には、花の色や大きさを楽しむ「大輪朝顔」と、形の変化を楽しむ「変化朝顔」に大別されるのだが、特にこの色や形などの”突然変異”を愛でる「変化朝顔」は、江戸後期に熱狂的なブームが巻き起こっていたそうだ。交配を重ねて、思いがけない花、変な花が咲くと、「出たー。きもい~。でもかわい~!」みたいな感じだったのか…。

明治に入ってブームは下火になったものの、昭和初期に入ると美の極致と呼ばれるような変化朝顔が交配によって作り出され、今では九州大学大学院 理学研究院 生物科学部門 染色体機能学研究室
がその複雑な系統保存を行っているとのこと。ホームページを見ると何やらものすごく奥の深い世界。。。
系統番号が一つ一つついていて、「種の売却は禁止、譲渡の場合は系統番号を伝えなくてはいけない。」のだそうだ。
…で、私が戴いた種は「Q478」と「Q623」で大学のリストから「(正木/出物)表現型 親木表現型, 遺伝子型, 花色, 備考, 起源」を 抜粋すると↓こんな感じ。なんだか文字化けしたかのよう…

Q478・・・黄立田爪龍葉茶覆輪管弁獅子咲牡丹/黄握爪龍葉茶覆輪風鈴獅子咲牡丹, 黄抱並葉茶吹雪/覆輪丸咲, y1 cm1 mf1 dg; fe m1 dp; mg dy a3-Bz/a3-Mr, 茶覆輪, 立田獅子牡丹出る。吹雪・覆輪未固定, 06土橋(変化朝顔研究会)黄葉鳩羽色 406獅子 04-3; QX652 07-3

Q623・・・青抱(獅子)柳葉青采咲牡丹, 青抱並葉青筒白丸咲, ; m-w fe dp; tw, 青 筒白, 弱い獅子柳系統。咲き方は切れ込みの不規則な采咲

5月に蒔いた変化朝顔の今の様子↓(2013.07.06撮影)。白いポットがQ478、黒いポットがQ623。5粒+5粒いただいて、4粒+5粒が順調に生育中!
130707-1

こんなヘンな長細ーい葉とか
130707-2

こんな縮れた葉とかも出てきました!!
130707-3

なんだかすっかり咲く前から変化朝顔のとりこになっている自分…

そんな中、江戸東京博物館で7月30日から「花開く江戸の園芸」展が始まるとの情報をゲット。
「この展覧会では、花や緑に親しむ人びとが描かれた浮世絵や屏風、現代と変わらない技術が満載の園芸書、丹精を込めて育てた自慢のひと鉢が描かれた刷物などを通して、平和な時代に花開いた江戸時代の園芸文化を紹介します。」とのこと。
ホームページを読み進めると、「変化朝顔栽培コンテスト」があると一番後ろに書いてあるではないですか。これは出すでしょう。8月10日までに咲いてくれるといいなー。