今年の5月に知り合いから変化朝顔の種をいただいた。
朝顔には、花の色や大きさを楽しむ「大輪朝顔」と、形の変化を楽しむ「変化朝顔」に大別されるのだが、特にこの色や形などの”突然変異”を愛でる「変化朝顔」は、江戸後期に熱狂的なブームが巻き起こっていたそうだ。交配を重ねて、思いがけない花、変な花が咲くと、「出たー。きもい~。でもかわい~!」みたいな感じだったのか…。
明治に入ってブームは下火になったものの、昭和初期に入ると美の極致と呼ばれるような変化朝顔が交配によって作り出され、今では九州大学大学院 理学研究院 生物科学部門 染色体機能学研究室
がその複雑な系統保存を行っているとのこと。ホームページを見ると何やらものすごく奥の深い世界。。。
系統番号が一つ一つついていて、「種の売却は禁止、譲渡の場合は系統番号を伝えなくてはいけない。」のだそうだ。
…で、私が戴いた種は「Q478」と「Q623」で大学のリストから「(正木/出物)表現型 親木表現型, 遺伝子型, 花色, 備考, 起源」を 抜粋すると↓こんな感じ。なんだか文字化けしたかのよう…
Q478・・・黄立田爪龍葉茶覆輪管弁獅子咲牡丹/黄握爪龍葉茶覆輪風鈴獅子咲牡丹, 黄抱並葉茶吹雪/覆輪丸咲, y1 cm1 mf1 dg; fe m1 dp; mg dy a3-Bz/a3-Mr, 茶覆輪, 立田獅子牡丹出る。吹雪・覆輪未固定, 06土橋(変化朝顔研究会)黄葉鳩羽色 406獅子 04-3; QX652 07-3
Q623・・・青抱(獅子)柳葉青采咲牡丹, 青抱並葉青筒白丸咲, ; m-w fe dp; tw, 青 筒白, 弱い獅子柳系統。咲き方は切れ込みの不規則な采咲
5月に蒔いた変化朝顔の今の様子↓(2013.07.06撮影)。白いポットがQ478、黒いポットがQ623。5粒+5粒いただいて、4粒+5粒が順調に生育中!

こんなヘンな長細ーい葉とか

こんな縮れた葉とかも出てきました!!

なんだかすっかり咲く前から変化朝顔のとりこになっている自分…
そんな中、江戸東京博物館で7月30日から「花開く江戸の園芸」展が始まるとの情報をゲット。
「この展覧会では、花や緑に親しむ人びとが描かれた浮世絵や屏風、現代と変わらない技術が満載の園芸書、丹精を込めて育てた自慢のひと鉢が描かれた刷物などを通して、平和な時代に花開いた江戸時代の園芸文化を紹介します。」とのこと。
ホームページを読み進めると、「変化朝顔栽培コンテスト」があると一番後ろに書いてあるではないですか。これは出すでしょう。8月10日までに咲いてくれるといいなー。