私の好きな空間の一つにの所沢聖地霊園礼拝堂・納骨堂(1973年 池原義郎設計)がある。
所沢聖地霊園は私の祖父母が眠る場所で、初めて建物の中に入ったのは建築学科に入りたての大学1年の頃だったと思う。
建築に関する知識もほとんど無かった頃だけど、アプローチから何かすごい衝撃を受けたことだけはよく覚えている。
今ならその演出にどれだけ労力をかけて緻密に設計されているのかが良く分かる。いや、まだまだか・・・
園路の微妙な変化、ウォールの見せ方、建物の閉じ方・開き方、芝生地の傾斜と背景林・・・
全てが統合されてあのシークエンスが成り立つのだな、と鳥肌が立つ。そしてディテールの創りこみ。
先日のお彼岸に、たまたま礼拝堂が開いていたので久しぶりにそっと入ってみた。
年月を経てもその感動は変わらない。