エディブルガーデン

杉並区民の頃、区民農園に4年(2期)連続で当たったことがある。かなりの倍率なので、2期連続は結構ラッキーだったようだ。ただ、2~3km家から離れていたこともありお手入れは週1ペースで、夏の時期はあっという間に草ボーボー、キュウリやズッキーニは超巨大化(汗)…隣の区画のベテランさんにずいぶん助けられたものだ。
そんなズボラな私でもやって良かったと思うことはたくさんある。野菜の作り方の基本が覚えられたこと。旬の野菜に敏感になったこと。子供が獲れたての味を覚えたことetc…

震災による放射能問題などもあり、3年のブランクができてしまったけど、今年再び野菜作りにチャレンジ。玄関前に少し日の当たる場所があったので今度は自宅で、まずはトマトとキュウリから。
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やはり近いが一番。水やりも雑草取りもこまめにできるし、何よりも採れたてを朝の食卓に出せるヨロコビ。
調子に乗ってこの連休には、フェイジョア(アポロ)、ブルーベリー(ラビットアイ系のホームベルとティフブルー)、ブラックベリーの苗も植えてみた。
さてさてこれからエディブルガーデンはどうなることやら…

配色理論。

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ここ数年、パンフレット作成や展示用パネル製作などの紙ベースの仕事をやる機会が増えてきた。もちろんカラー版が多く、いつもなんとなく自分の感覚で色を決めてはいるものの、イマイチ納得がいかないことが多い。
そんな時に出会ったのがこの、おばらつかささんという方のまとめた、
「ノンデザイナーのための配色理論」
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このスライドは、ホームページ制作を対象とした流れだけど、紙の場合も当てはまることが多い。
「混色系よりも、人間の知覚に合った顕色系(色相・彩度・明度)で色を選ぶ!」とか、
「RGB空間は彩度が高すぎるから気をつけよ!」とか、
「同一調和・類似調和・対比調和・スプリットコメンタリーなどのメジャーな選び方を知っとく!」とか、基本がほとんどない私は深く納得。

さらに、この方で検索したらこんなのもありました。
「色を変えれば、その資料はもっと伝わる」って、なんて今の私にぴったりなんでしょ。
おおむね前者のスライドと流れは一緒だけど、こちらは面積と色との関係にも触れていて、これも深く納得。
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そういえばこの考え方は、植物のデザインにも当てはまる節がある。
同一調和だと無難だけどちょっとさみしい。
対比調和だとなんだか小学校の花壇みたい。でもすこーしだけ補色になる花を入れるとぐっと引き締まる。
もちろん植物には、季節や適合する生育環境などその他色々な条件が絡んでくるのだけど、魅せたい時期があってそれに照準を合わせるのであれば、この配色理論はとても参考になるな、と。
まあ、WEBでも紙面でも庭でも、見るのは人間なので美しいバランスを共通に感じるのは当然と言えば当然ですね。

公園のトータルデザイン

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この前の日曜日に都立武蔵国分寺公園に初めて遊びに行った。
事前に申し込んでおいた子供の「走り方教室」が一番の目的。ふだん改めて「走り方」なんて教えたことが無いので、プロのコーチ(ミズノ)がどんな風に教えてくれるのか興味半分、息子よ速くなれよーの期待半分。

・・・それはさておき、この公園なんだかとてもすっきりしている!という印象。公園自体のデザインは至ってノーマルだけど、無駄なものがなくてきもちがいい。だから緑がきれいに映える。
そう思える公園って案外少ないもので、多くはあか抜けない注意看板が広場の真ん中にバーンと立っていたり、ごちゃっとファニチャーがあったり…。
ここでまず目に留まったのは、語りかける風の看板。注意看板とはいえ威圧感が全くなく、やわらかいイラストが気持ちを惹きつける。
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普通はこんなのが多いのですが(某公園の例)
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さらにひどいと、こんなにも上から目線な…まあ危険なのは分かりますが(某公園の例)
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…で再び戻って、仮設サインは仮設なりの控えめな場所に。でもちゃんと目につくポイントを押えている。
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イベントの荷物置き場は布をひらりと置いておくだけ。こういう所がいちいちカワイイ!
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選べるセルフガイドもデザインが統一されていて見やすい。子供のお気に入りはバッタバージョン。
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公園のデザインは最初にほぼ決まってしまうけど、管理運営次第でいくらでも印象は変えられるものだと改めて感じた一日。維持管理や運営のレベルはもちろんだけど、案内サインや広報ツール、仮設ものも含めたトータルデザインができていると全然違ってみえる。その絶妙なバランス感覚は結局、公園管理者のデザインセンスなんだよなあ。

変化朝顔育ててます。

今年の5月に知り合いから変化朝顔の種をいただいた。
朝顔には、花の色や大きさを楽しむ「大輪朝顔」と、形の変化を楽しむ「変化朝顔」に大別されるのだが、特にこの色や形などの”突然変異”を愛でる「変化朝顔」は、江戸後期に熱狂的なブームが巻き起こっていたそうだ。交配を重ねて、思いがけない花、変な花が咲くと、「出たー。きもい~。でもかわい~!」みたいな感じだったのか…。

明治に入ってブームは下火になったものの、昭和初期に入ると美の極致と呼ばれるような変化朝顔が交配によって作り出され、今では九州大学大学院 理学研究院 生物科学部門 染色体機能学研究室
がその複雑な系統保存を行っているとのこと。ホームページを見ると何やらものすごく奥の深い世界。。。
系統番号が一つ一つついていて、「種の売却は禁止、譲渡の場合は系統番号を伝えなくてはいけない。」のだそうだ。
…で、私が戴いた種は「Q478」と「Q623」で大学のリストから「(正木/出物)表現型 親木表現型, 遺伝子型, 花色, 備考, 起源」を 抜粋すると↓こんな感じ。なんだか文字化けしたかのよう…

Q478・・・黄立田爪龍葉茶覆輪管弁獅子咲牡丹/黄握爪龍葉茶覆輪風鈴獅子咲牡丹, 黄抱並葉茶吹雪/覆輪丸咲, y1 cm1 mf1 dg; fe m1 dp; mg dy a3-Bz/a3-Mr, 茶覆輪, 立田獅子牡丹出る。吹雪・覆輪未固定, 06土橋(変化朝顔研究会)黄葉鳩羽色 406獅子 04-3; QX652 07-3

Q623・・・青抱(獅子)柳葉青采咲牡丹, 青抱並葉青筒白丸咲, ; m-w fe dp; tw, 青 筒白, 弱い獅子柳系統。咲き方は切れ込みの不規則な采咲

5月に蒔いた変化朝顔の今の様子↓(2013.07.06撮影)。白いポットがQ478、黒いポットがQ623。5粒+5粒いただいて、4粒+5粒が順調に生育中!
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こんなヘンな長細ーい葉とか
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こんな縮れた葉とかも出てきました!!
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なんだかすっかり咲く前から変化朝顔のとりこになっている自分…

そんな中、江戸東京博物館で7月30日から「花開く江戸の園芸」展が始まるとの情報をゲット。
「この展覧会では、花や緑に親しむ人びとが描かれた浮世絵や屏風、現代と変わらない技術が満載の園芸書、丹精を込めて育てた自慢のひと鉢が描かれた刷物などを通して、平和な時代に花開いた江戸時代の園芸文化を紹介します。」とのこと。
ホームページを読み進めると、「変化朝顔栽培コンテスト」があると一番後ろに書いてあるではないですか。これは出すでしょう。8月10日までに咲いてくれるといいなー。

坂のまち

これまでほぼ平坦な土地にしか住んだことがなかった私にとって、今住んでいる坂だらけの町は、たまらなく魅力的である。

この近辺は多摩丘陵の縁にあたり、ひだ状の地形が町に有機的に食い込んでいる。
…というよりも、町の開発がひだ状の地形に強引に、容赦なく食い込んでいっている、という方が正しいのか…。
路地裏散歩好きな私にとって「たまらなく魅力的」に映る場所はたいてい、町とその「ひだ」の接点部に多く見られる。
「道は<尾根系>と<谷系>から成る二重構造をもち、その両者を結ぶ所に多くの<坂>がつくられている。」とは陣内秀信氏が『東京の空間人類学』で表現した、東京の山の手の普遍的な仕組みのワンフレーズだが、まさにこの地も、谷系(旧市街地、昔の農村部)と尾根系(昔は雑木林、今はたいてい新市街地となっている)をつなぐ坂や階段、石積みや擁壁などの構造物で町の骨格がつくられており、その原地形をベースとした一見不可解な土地利用が、町歩きにおもしろさを与えている。

複数の開発が見て取れる。各開発の軸線がほとんどずれているのはひだ状地形に順応しているため
130704map (c)2013Google

谷と尾根を結ぶ急階段
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宅地と樹林地に挟まれた抜け道。私道?公道?
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集落と集落をつなぐ道。私道?公道?
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擁壁と集合住宅の構造体が一体となった構造物。。どこまでが建築なのか…
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住宅地に点在する小規模な公園(街区公園)もまた意外性にあふれている。笑ってしまうほどこの土地らしい…。
使える土地(=無理なく水平が確保できる土地)は宅地にして、余った部分をとりあえず公園にしておく感が強い。
だから「広場」というよりは「遊べる道」「遊べる階段」といった方が誤解が少ない。
昨日出会った例はこちら↓。

4層の階段が連続する奥行き感のある入口部。あの先はどんな視界が開けるのか…わくわく
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2層目の階段を上ったところ。おっ太鼓橋がひとつ。でも気になるのはあの階段の向こう…
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4層目の階段を上がったところ。アベリアで彩られる出口。って、ええー終わってしまった。。。
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さらにその先の車道への接続部。お地蔵様とけもの道風なしつらえ。。
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この例はかなり極端な例かもしれないが、この町のパーツパーツが、その場所仕様に懸命にカスタマイズされながら、町としての(とりあえずの?)体裁を整えていることが、妙に心を躍らせるのだろうか…。

ごあいさつ

yomiuri
仕事場からの風景:時計のように刻々と回る観覧車をのぞむ

1999年にランドスケープの個人事務所として独立してから、15年目に突入。
東京都稲城市の眼下に梨畑が広がるアパートの一室から始まり、杉並区久我山 → 杉並区本天沼・・・と、23区内に進出したのも束の間、2013年春に再び、緑の多い多摩丘陵方面(川崎市麻生区)に戻ってきました。

設立当初は、ランドスケープに関わる「設計事務所」です。と言っていたはずでしたが、いつの間にか調査や分析、提案ものetcが多くなり、純粋な設計事務所とは言い難い状況に…良い意味で年を重ねるごとに幅が広がっていると感じています。 これまでの仕事についてはこちらをどうぞ>>
ともかく、実質的なデザインに至らなくても、ランドスケープ(あるいは環境)という軸を持ちながら色々な問題に対してシンプルな方向性を導き出す、というところにやりがいや面白さを感じています。

↓ずっと変わらず掲げているフレーズはこちらです。

『田村環境計画は、
環境に関わることを総合的に考え
シンプルな方向性を導き出す
ランドスケープデザイン事務所です。』