尾瀬における適正収容力に関する調査
前へ次へ
●(財)尾瀬保護財団<環境省発注>
●2000-2004 (2001から参画)
●調査実施機関:
(有)田園都市研究所・東京農業大学自然環境保全学研究室・千葉大学自然科学研究科他

●概要:
ミズバショウ、ニッコウキスゲ、紅葉等で有名な尾瀬は、そのシーズンになると観光客で大混雑となる。本来、静かな空間を求めて訪れる場所であるはずの自然公園(国立公園)において、混雑はどの程度許容されるべきか。 それらを導き出すために、尾瀬ヶ原の利用・景観等に関する調査を行った。
○主な調査項目
  • 利用構造分析(流動量調査)
  • 利用者意識調査(アメニティ/ディスアメニティ)
  • 景観体験調査
  • 可視景観調査(現場/ビデオ)

弊社の担当部分は、利用者意識調査から、「どのくらいの混み具合で混雑感を感じるようになるか?」について明らかにすることであった。
尾瀬の湿原は木道で歩く場所が限定されているため、他人との間隔(間距)と混雑の印象の関係について分析を行った。
一般的に「混雑感」とは不快を伴うマイナスの評価であるが、尾瀬はある程度の混雑を「にぎやかで楽しいもの」とプラスの評価として捉える客層が含まれる。そのため、「①混雑による不快を感じた(混雑不快感)」「②混雑は感じたけど不快ではなかった(許容混雑感)」「③混雑を感じなかった(非混雑感)」の3 つに分けて聞き取り調査を行った。
それら混雑感を受けた場所とその時間帯の利用者密度を照合することで、以下の間距(中央値)が明らかとなった。
①混雑不快感=4.2m/人
②許容混雑感=5.0m/人
③非混雑感=9.2m/人

●関連HP
「日光国立公園尾瀬ヶ原における利用者の意識構造について」富士演習林:山本清龍>>
「尾瀬における混雑感に関する利用体験評価」古谷勝則他>>

● 関連論文
「尾瀬ヶ原の木道上における利用者間の距離と混雑感及び混雑不快感との関係性」>>
「尾瀬ヶ原における混雑日・閑散日の限界・理想間距比較及びその影響要因分析」>>